こちらのブログはいけっちが独断と偏見で思いのたけをぶちまける場所となっております。現在、諸事情によりコメントは承認制にしています。メッセージはプロフィールからお送りください。なにとぞ、ご理解下さいますよう宜しくお願い致します。

 絵本「オルゴールワールド」の話

またしても、本編と関係ない話しですみません。
あれよ、うち、発送メール27日の夜来たんだもん。
フラゲは当然できず、当日ゲも(当日ゲってなんぞ)危ういぞ、てな状況なんだもん。
CD来たらちゃんと感想残しますので、それまで関係ない話しをさせてもらいます〜♪


ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、私、自他共に認めるタモリフリークです。
タモリさんのことは幼少時代からずっとファンで、タモリ倶楽部なんかは物心ついたときには既に夜更かししつつ、お父さんと肩を並べてテレビにかじりついて見ておりました。
ずっと夢見て来たのはいつかタモリさんちの養子になること。一応両親公認の私の夢です。えぇ、まだ諦めておりません(爆)
ま、それはいいとしてwww

今日、紹介するのはタモリさんのことではなく、絵本作家の「にしのあきひろ」氏の話。
にしのあきひろ氏を知ったきっかけは、にしのあきひろ氏が西野亮廣として書いていたブログを読んだことに始まります。
西野口論、じゃなくて西野公論。私は毎日更新されるこのブログがとても好きで、毎日チェックしていました。
西野(すいません、継承略します。)と言う人はこのブログの影響もあり、ネット上でもよく叩かれてたんだけど・・・叩きやすい対象とでもいいましょうか。。。
テレビに出る人なので、当然、好き嫌いがあるのは分かる。
だけど、知らないで誤解してるともったいないなと思うぐらい、西野はすごく面白い。
すごく自分にバカ正直だし、興味があることにもバカみたいに全力で立ち向かう。
知れば知るほど全く飽きない、簡単に言うとおもちゃ箱みたいな人です。
*1
西野はテレビで見る、ただうるさいだけ(あ、失礼)というイメージとは違って、全力でバカやってるというのが好感を持てるところ。
それを知れたのもブログを読んでいたからだと思います。
芸人さんが笑いを全力で取り組む姿は尊敬に値します。
この世の中で人を幸せに出来る一番の武器が「笑顔」だと私は思っているので、その「笑顔」を生む仕事を生業とする芸人さんにはいつも感謝しております。
タモリさんを好きになったきっかけもそこにあって、いつも仕事で疲れてるお父さんがタモリさんを見て笑顔になる。それを見て、子供ながらに「このおっさん、すげー」と感じたからだと思います。
西野公論は残念ながら、本人の都合により、いつぞやの誕生日にてキッパリと更新を辞めてしまわれたのですが・・・。
その西野公論に、度々タモリさんとの絡みのネタがあがっておりました。
タモリネタは私のテンションもあがります。
一番好きだったタモリさんとの絡み記事は「厚揚げ」という題名の記事。(続編あり)
なぜか今は読めなくて、とても残念・・・。

今回、にしのあきひろ氏が出版された「オルゴールワールド」という絵本はタモリさんが原案となっております。
西野公論でも度々絵本にまつわる話しが引き出されていたのですが、そもそも、西野が絵本を描くきっかけとなったのはタモリさんだったんだよね。
・・・
あ、いかん、またしても本題に入る前に長くなりそうな気配だ・・・。
ま、いろいろありまして(省略しすぎw)西野はにしのあきひろと名乗り、絵本作家を目指し(え?違う?)、絵本自体は今回で3冊目。
前の2作もそのどちらも素晴らしく、心がぎゅっと両手で包み込まれて、あったかくなる物語ばかりなので、是非手にとって見て貰いたい〜。
西野公論で知ったにしの氏の絵本ってことで俄然興味が涌いて、一作目から拝見していますけど、最初の絵本を読んだ時、度肝を抜かれました。不覚にも読みながら泣いてしまった・・・。
絵も素晴らしいが、ストーリーも素晴らしい。
一作目の制作時の動画↓


低評価多いだろ〜www

私、もともと建築の世界で働いていたので、一つのモノが誰かの手によって完成するまでの過程が大好物なんです。
もちろん、その過程を見るのも好きだし、完成品を見て、過程を想像するのも好き。
だから建造物なんぞを見せられた時にはもう想像力がたくましく働くので、人の何十倍も見るのに時間がかかってしまうのだ。
にしの氏は度々ユーストで絵を描いてる所を中継してくれましたが、その時間、本当に楽しかった〜。

ちょっと話がそれるけど、私自身、昔から「芸」とつくものは何でも興味があって色々見たり聞いたりしているのですが、「絵」の世界でいうと絵画は井上直久さんとか笹倉鉄平さんとかが好きです。
どちらも描写が細かく、そして柔らかい印象。そういうのが好きみたいです。
笹倉さんは昔、ポスターにサインを頂いて、今も大切にとってあります。
井上さんは色々とご縁が重なり、ここで説明するには文字が足りない(爆)
とても素敵な世界観で、出展される絵は全て同じ世界で繋がっているというのがとても面白いところです。もう、超、大好きです。
にしの氏の絵本に出てくる世界も、実は全てつながっています。
だから、一作目、二作目に出た世界が三作目にも普通に絡んでいる。
そこがまた面白い。
ガラスの仮面の速水真澄がスケ番刑事の神恭一郎と友人で、漫画の中で電話で会話してたのを見たのと同じぐらい、感動する(爆)


絵の方はサインペン一本で描かれています。
私は原画展にも行きましたが、絵本だけでは分からない、緻密な線の重なりと濃淡、サインペンでも力加減ひとつで線の表情が変わる。そんな細かい所をじっくりと見ることができました。
最初の作品ではあまり感じなかったのですが、前回と、それから今回の絵本では温度を感じました。
光と影の差から暖かさや冷たさが伝わってくるのが、いや〜本当に素晴らしい。
細かい部分にもきちんと手が加えられていて、全体のメッセージだけじゃなく、部分的な所にたくさんのメッセージが詰まっていて、一枚の絵をいつまで見ていても飽きないのです。
まるで西野そのものwww

表紙の絵の左下にウッドベースを弾いてるおいさんがいますよね。
ちょっとアップにしてみると、、、。

分かる?
弦の一本一本がきちんと書き込まれてる。
こんな感じで、イチイチ細かいんだw

建物などの風景とかは魚眼レンズで覗いたかのような遠近の表し方で、単純にごまかしてるだけなのかは分かりませんけどwそういうのも含めて、歪みがこの絵の特徴の一つでもあるな〜と。
まっすぐじゃないモノ。この世界にはまっすぐなモノがないんですよね。

絵の話だけじゃなくて、ストーリーにも触れておこう。
3作目となる今回の絵本のテーマは、タモリさん発案の、空中帝国に住む少年が森に住む少女を見つけ、お互いの環境の違いから世界を結ぶ方法を模索するというもの。
タモリさん曰く「LOVE」という感情がなければ戦争は起こらなかったのでは、だそうで。
その考え自体が私的に凄く興味深い話しで、是非さしで話しをしたい所なんですがw
好きだという感情があるから、好きなものを守りたくなる、守るために争いが起こる。
なるほどな〜と唸る解釈となって物語の中で表現されていました。
戦争とかって、自分の国を守るため、自分の家族を守るため、そう信じて、同じように守るべき人がいる相手を殺してしまう。
本当に矛盾している。
戦争を語るには、私の文才では全然伝わらないし足りないけれど、誰かを守るために誰かが犠牲になるなんて、絶対にあってはならないことだと思う。
だけど、日常的にそういう矛盾は起こりえることだというのも私は理解している。
戦争という大きなものでなく、テレビのニュースで殺人事件を取り上げたりして、普通にそういう矛盾を知ることがあるよね。
殺人に至らないまでも、好きな人や物の為に誰かを陥れたり、妬んだり、憎んだり。
「LOVE」という感情が争いの要因となりえるというタモリさんの考えは本当に深いのだ。
そして、そんな壮大なるテーマをもとに、一つのストーリーを展開して、ちゃんと最後に救いで落としてみせた、にしの氏。
いや〜、素晴らしい。

うーん、、、ここまできてなんだけど、色々絵本の説明をしたいんだけど、したくない(笑)
説明してあれやこれやと論じたいけど、そういうのなしに読んでもらいたいし。
だから、絵本読まれた方、コメント欄で語りましょうwww←いるかな?

空中帝国から来た少年が、森に住む少女と出会って、お互いに、お互いの国の存在を知らずにいたってのが、また深い設定だわ〜と思います。
お互いの国の当たり前の環境が、それぞれに真新しく語られます。
現世界での国の違いにも似た感じ。
この二人に言葉の壁はないけど、足りない言葉はあるようで。
それって、日本語にはあるけど外国語にはない単語のようでもあり。
(あ、そうそう、今回の絵本には英語も載ってますが、日本語を英語に訳すとどんなイメージになるんだろうと、単純に興味がある。)
あるもの、ないもの、そんな違った環境の中でも共通して「ある」ものが音楽だったりするんだな。
音楽は世界共通。
世界をつなぐ魔法とは?世界をつなぐ奇跡とは?
そんなところからヒントを得て、少年の長きに渡る「つなぐ」作業が始まると。
その作業に50年も費やすんだから、どんだけ阿呆なんだ(笑)
おっと、これ以上はここで詳しくは語れませんw

始めの入口は謎がいっぱい。
だけど中盤にさしかかるとぐーっと気持ちを引き込まれていって、最後の一言で撃沈。涙決壊。
そんな物語です。


実はツイでブログに紹介したい旨をにしの氏にお伝えしたところ、「是非。」とお返事をもらいました。
覗きにくるとも・・・(笑)
本当に読んでくれるのかは分かりませんが、一応、ブログに書いたことを報告するつもりです。
約束は守らないとねん♪

<追記>
記事のことを報告しようと思ったら・・・すでに紹介されてた(爆)
ネット社会、恐るべしw

はい、これで公認っと♪


オルゴールワールド」、是非みなさんにも読んで、そして見てもらいたい絵本です。
どうぞ宜しく〜。
読んだ人がいたら感想聞かせてね(^^)v
↑みんな今日はそれどころではないだろうけどwww


↓参考会見ニュース↓
「原案のタモリさんも満足してくれました!」西野亮廣が絵本『オルゴールワールド』刊行記念サイン会を開催!

*1:絵だけじゃなくてバンドもやってるからね。しかも自作曲でw最近は塗装業もwww